「皇帝(The Emperor)」のカード
ここでは、カードの絵の印象や絵を見て私が感じたインスピレーションについて、書いてきます。参考文献をがっつり調べたわけではないので、一般的な解釈とちょっと違うかもしれませんが、よかったら参考にしてみてください。
今回は、大アルカナの4番目 「皇帝 The Emperor」を紹介します。
皇帝は、この1つ前の女帝と対をなすカードです。女帝と対照的に、高い地位に上り詰め、多くの試練を乗り越えてきた男性を象徴します。カードにも大きな野望を胸に抱き、本能的に闘争を志向する、男性性が強く表れています。
皇帝は、自信がこれまで達成してきた数々の偉業によって、今の高い地位に着きました。大きな権威や権力、カリスマ性といったニュアンスを強く持つカードです。
<正位置>
皇帝は権威の象徴でもありますから、占いの中でこのカードが出てきた場合、成功や目標達成など結びつく良い結果と解釈することができます。
また「成功」の意味合いとして、強い現実性があり、実現の可能性もハッキリ見えることがよくあります。例えば、経済面のことで占った場合であれば、収入の増加といった具体的な結果として表れることが多いと言えます。
また、皇帝の持つ成功のイメージは、「みんなで力を合わせて」ではなく、あくまで「自身が強いリーダーシップを発揮して」となります。周囲と協力し合った形での、物事の達成には繋がりづらいということを表しています。
<逆位置>
皇帝のカードが逆位置で出た場合、孤独なリーダーの負の側面が顕在化します。傲慢さやうぬぼれが強く出るあまり、周囲の協力を得るのが難しい状況に陥りそうです。
また皇帝のカードそれ自体に、他のカードよりも強い影響力があります。ですから、カードによるポジティブな結果が実現する場合でも、その影で、家族や友人など何かしら人間関係が犠牲になってしまうこともありそうです。